「Aba panu隕石」は、宇宙の初期の状態がよく残されている「L3普通隕石」という種類に分類される貴重な隕石です。この分類に分けられる隕石は、太陽系誕生時の元の姿からあまり変成・風化しておらず、小さなコンドリュール（粒状の構造）がよく残っているため、宇宙誕生の研究のヒントとなります。
「Aba panu隕石」は、ナイジェリアのオヨ州上空で火球が空中爆発した際に生じた破片で、Aba Panu村の畑に落下しました。一部の破片を除き、現在ナイジェリアから国外への持ち出しは政府により禁止されています。

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※「コンドリュール」とは、隕石中に含まれる丸い粒状の結晶です。高温で溶けた物質がゆっくり冷えることでできます。
宇宙空間では長い年月の間、さまざまな影響を受けて形が不明瞭になることが多く、くっきりと分かる「コンドリュール」が観察できる隕石は非常にめずらしいです。