「Mount dooling隕石」（マウント・ドゥ―リング隕石）は、鉄隕石の中で最も少なく希少なグループ分類「IC」に分類される鉄隕石のひとつです。鉄隕石分類の「IC」は、主要な3つの鉄隕石構造分類区分のアタキサイト、オクタヘドライト、ヘキサへドライトのどれにも該当しない特異な隕石です。
エッチング断面は、ウィドマンシュテッテン構造が見られ、くっきりとしたシャープなバンドの部位と未熟なバンド部位が不規則に混在しており、とくに特徴的なのは黒い丸斑点模様が見られます。（この黒い丸の正体は情報収集不足で不明）
多くの良質なサンプルは博物館で展示されているため、一般に市場に出回ることはほとんどありませんが、総回収量は700キログラム以上あり、知名度もそこまで高くないため、個人入手できる希望はまだあります。