塩化アンモン石とは、とてもめずらしい天然で生じる塩化アンモニウムの鉱物です。グアノ（鳥類やコウモリのフン化石）土壌で硝石のように産出されることもありますが、石炭層の自然発火によって生じたものや火山噴気孔由来のものもあります。 タジキスタン産の羽や骨のような見た目の美しい結晶群に成長するものはさらにめずらしいです。
（注１）真相はまだ不明ですが、ときどき市場に出回るチリ産の美しい青い塩化アンモン石は、人為的な副産物として発生したものの可能性があります。これは、非グアノ土壌の整地された湖から産出している可能性が高く、天然としては不自然な産出と指摘が上がっています。火山噴気孔由来の湖の由来の可能性も考えられますが、このような土壌を整地することは物理的にとても難しいため、この可能性には否定的な意見が目立ちます。しかし、まだ確定したわけではないので新しい情報を待つ必要があります。mindat.orgより